

アトピー性皮膚炎の症状を和らげるためには、日々のスキンケアはもちろん大切ですが、「毎日の食事」が私たちの体を内側から支える、非常に重要な鍵を握っています。
何を食べるか、どう食べるか、という視点から、アトピーの方が意識したい食事の「守り」と「攻め」のポイントをご紹介します。
アトピー対策の最初のステップは、胃腸に優しく、体に負担をかけない食べ方を徹底することです。
体調を大きく左右するアレルゲンは、医師の指導のもと、極力避けることが重要です。
特に、大人になってもアナフィラキシーなどの重篤な症状を引き起こす可能性があるものは、細心の注意を払いましょう。
そして、見落としがちなのが「過食」です。
【POINT】未消化物がアレルゲン化するリスク過剰な食事は胃腸に強い負担をかけ、消化が追いつかない「未消化」の状態を引き起こします。
未消化の大きな分子が腸から吸収されると、体はそれを異物とみなし、アレルゲンとして認識してしまう可能性があるのです。
これがアレルギーの発症や悪化につながる場合があります。
このリスクを避けるためにも、食事は腹八分目に抑えるのがおすすめです。
そして、胃腸の負担を最小限にするため、一口一口を丁寧に30回以上を目安によく噛む(咀嚼する)ことを意識しましょう。
・咀嚼のメリット: 食べ物を細かくすることで、消化酵素が働きやすくなり、胃腸の負担が大きく軽減されます。
アトピーやアレルギーの症状には、体内の「炎症」が深く関わっています。
この炎症を鎮め、症状の悪化を防ぐために積極的に摂りたいのが、特定の「脂肪酸」です。
現代の食生活では、リノール酸(オメガ6系脂肪酸)を過剰に摂取しがちです。
これは必須脂肪酸ですが、摂りすぎるとアレルギー症状や炎症を悪化させる一因となる可能性が指摘されています。
・植物油: サラダ油、コーン油、ごま油など
アトピー対策として積極的に摂りたいのが、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)に代表されるオメガ3系脂肪酸です。
これは1970年代のイヌイット(エスキモー)を対象にした調査などで、血栓症が非常に少ないことが分かった食生活(青魚やアザラシを常食)に由来するとされる、血液をサラサラにし、体内の炎症を抑える作用が期待される成分です。
青魚 | サバ、イワシ、サンマ、マグロ(特に目の裏) | 血液凝固(血栓)の予防、体内の炎症を抑える
魚が苦手な方や、手軽にオメガ3系を摂りたい方には、体内でEPA、そしてDHAへと一部変化する「α-リノレン酸」の摂取もおすすめです。
・植物油: アマニ油、えごま油
・その他: くるみ
これらの油は、熱に弱いため、加熱せずにドレッシングや飲み物に混ぜて摂るのが効果的です。
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